【超強力扇風機】家庭用に工場扇風機を買ったのでレビュー

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※工場扇風機はけっこう危険です。本来は家庭用ではないので安易な購入はおすすめしません。部屋が汚いご家庭、ペットや小さなお子様がいらっしゃるご家庭には特におすすめしません。部屋が綺麗な成人であっても保護ネットは必ず装着して使用するようにしましょう。工場扇家庭利用の安全性について当サイトは一切保証しません。

せろりんです。

おれは道民なんですが、道民はちょっとアレなので、夏普通に暑いのにもかかわらず家にエアコンを設置しません(北海道は夏でも涼しいというのは幻想です)

そういうわけで、賃貸に住んでいるおれは勝手にエアコン購入するわけにも行かず、普通に暑い夏に対して扇風機だけで戦わなければならないわけです。

うちにあるたった2台の扇風機ではどうにもならなくなってきたのでブチギレて工場で使う高出力の扇風機を買いました。皆さんもいっぱいブチ切れましょう。

工場扇とは?

工場扇ってのは工場や倉庫などで使う業務用の扇風機です。ホームセンターに行くと大体売っています。ホームセンターで売っているということはホームで使っても問題がないことの何よりの証拠です。

工場扇に定義があるのかどうかは不明ですが、特長としては

・羽根径が45cm以上(ふつうの扇風機は30cm以下)

・出力が高い(80W以上。ふつうの扇風機は30W程度)

といったことを挙げることができます。値段は5000円からです。あてはまらない工場扇もあります。

でかくて強い、ロマンです。必ず購入しましょう。

どう選べばいいのか

おれは専門家とか業界人ではないですし、全然詳しくもないので話半分で聞いてほしいんですが、同じ交流モーター扇風機ならたぶん基本的に消費電力が大きくなるほど風量も大きくなるずなので、強い扇風機がほしいなら消費電力がでかいものを選びましょう。

そりゃあ消費電力がでかければ電気代はそれなりにかかりますが、扇風機の消費電力なんてたかがしれているので気にしないようにしましょう。

扇風機・サーキュレーター 消費電力の大きい順 - 価格.com
扇風機・サーキュレーター製品一覧!たくさんの製品の中から、価格やスペック、ランキング、満足度など、さまざまな条件を指定して自分にピッタリの製品を簡単に探し出すことができます。

とりあえず価格コムで消費電力順に並べてみたので参考にしてください。1200Wとかいうイカれたものまであるので、てきとうに見てください。

ふつうの扇風機は30Wくらいなので、60Wなら倍の風量、90Wなら3倍の風量、くらいのノリで見ましょう。80Wを超えてくると立派な工場扇だな、って感じがしてきます。

もちろん風が強ければそのぶん価格が上がりますし、電気代もイきますし、騒音もパないですので、てきとうに比較してちょうど良さそうなものを買いましょう。通販で買うよりはホムセンで実際に動かして体験してみるのがいいんじゃないでしょうか。

あとは形状も重要です。よくある形状は三脚タイプか直置きタイプか壁掛けタイプなんですが、壁掛けは動かせないし設置が面倒なので家庭用としては微妙なはずです。ロマンあるっちゃありますがロマンでメシは食えません。

そいで直置きか三脚のどちらかから選ぶことになると思うんですが、三脚にもいろいろあるっぽいです。ビデオカメラの三脚のように自由に足を折り畳めるものもあれば、分解しないと足を収納することができないものもあります。三脚型は高さ調節ができて便利なんですが、三脚が折り畳めないタイプのものだと、秋になって収納するときに不便だと思います。そのへんはじっくり選びましょう。直置きタイプは嵩張りませんが床に直置きなので不便っちゃ不便です。

そして購入

工場扇はちょっといろいろ激しすぎるので家庭用に買うのはちょっとなーーーとだいぶ迷ったんですが、もう去年の夏みたいな猛暑地獄は嫌だ、ということで、さほど暑くない今のうちに工場扇をポチりました。みんなも今のうちにポチりましょう。

用途としては、直接人間に当てるのではなく(ほんとうに暑くてどうにもならなくなったらそうするかもしれませんが)、外気温は低いのに室温は高い、というときに熱気を外に出して冷気を部屋に入れるためです。外気温は涼しいのに部屋には熱気が溜まっているという状態になりがちな夕方から夜の時間に効果を発揮します。昼は諦めましょう。

そういうわけで、風量が多ければ多いほど良いという基準のもとで、8000円以下の価格帯から選びました。

いろいろ選んだ結果、KODENのKSF4577-Sにしました。7500円くらいです。安物扇風機が3000円で買えることを考えると結構高いですが、高級なDC扇風機が1万円くらいすることを考えるとまあ普通かなって感じの値段です。

なんでこいつにしたのかっていうと、一番の理由は7000円程度で手に入るわりに159Wというアホみたいな出力を誇るからです。159Wを大幅に超える工場扇って、こいつ以外は2万円以上は出さないと手に入らないようなので、1万円以下の手頃な価格で手に入る工場扇としてはこれが最高クラスの出力です。おれの使い方だと出力が命なので、出力だけ考えればコスパ最高です。

さらに三脚がついていないというのもポイントです。三脚はあれば便利なのかもしれないですが、三脚で設置しようとするとかなり場所を取るというか、床面積を必要とするので、床に直置きできるタイプのほうが家庭用としては都合がいいのでは、と思ったので直置きタイプにしました。

開封するぞ

完全に組み立て済みです。なにかの拍子に金属製のネットが凹みそうなのでもうちょっと緩衝材を入れといてほしいという気持ちはあります。

さすがに羽根径45cmはでかいですね。実物を眼の前にすると圧倒されます。45cmっつっても一般的な30cmの家庭用扇風機と15センチしか変わらないじゃん、って思うかもしれないですが、円って半径の2乗に比例して面積がでかくなるので、半径が1.5倍になると面積は2.25倍になります。10倍だぞ10倍!

事故が怖いので保護ネットも買います。いい年こいた大人が扇風機に指なんて入れねえだろというのは確かにそうなんですが、本体に付いているガードは割と網の間隔が広くて中に物が入りやすく、服やコードを巻き込んでしまうとか、稼働中にぼーっとして本体を掴んでしまって指が中に入るとか、いろいろ考えられるので念の為ネットを付けます。事故は思いもよらない理由で起こります。普通に考えりゃ指なんて突っ込まねえだろと思っても、思いもよらない理由で突っ込んでしまうことがあるかもしれません。事故ると取り返しがつかないことになりそうなので性格がてきとうなおれでもそのへんはちゃんとします。

600円くらいなので買いましょう。約束だぞ。

そいでネットつけました。ネットはふつうに装着すると結構ユルくて、ネットごと中に指が入ってしまいそうなので、端を縛ってピンと張って、絶対に指が入らないようにします。こんな使い方していいかどうかは不明なので自己責任でやりましょう。

ネットはそれなりに粗いので、これのせいで風量が弱くなるということはまず無いでしょう。

あと、工場扇のガードはこんな金具数個だけで止めてあって、外れてしまうと非常に危険なので、普通に使っていれば数個が一斉に外れるってことはないとは思うんですが念の為結束バンドでさらに数カ所を固定します。工場扇の羽根なんて刃物みたいなもんなので家庭で使う場合はあらゆる安全対策をしておいたほうがいいと思います。

コードはぼちぼちの長さ、風量調節は3段階です。

大きさ比較です。右の羽根径30cmのふつうの大きさの扇風機やふつうの大きさの安物キーボードと比較するとメッチャでかいことがわかります。通常の扇風機と比較して奥行きもかなりあるので、結構場所をとります。一人暮らしのワンルームだとかなり邪魔です。

涼しい?

涼しいです。文句はなし、というか涼しさで文句があったらおかしいです。もちろん気温が38度とかそのくらいになってくると、もはや風量ではどうにもならない暑さになるのでコメダ珈琲店に避難するわけですが、少なくとも室温が30度とかそのくらいであれば弱でもめっちゃ涼しいです。寒いといってもいいくらいです。

ただ、死ぬほどうるさいしホコリや紙が舞うので工場扇から出る風に直接当たって涼むのはなかなか厳しいです。強い風に当たり続けるというのはそれだけで疲れますし、耳も疲れます。よほど掃除と整理整頓が行き届いている家なら室内でも使えるかもしれません。あとは草刈り中などに屋外で使うのもいいかもしれないです。

うちのきったねえ部屋だと人間に直接当てるのは支障が多すぎるので、外に向けて風を送って、代わりに入ってくる外の涼しい風を部屋に入れて、弱めの冷たい風を浴びると共に室温も下げるという使い方をしています。

おれはそういう使い方をするつもりで買ったので良いんですが、風を直接浴びようと考えているとちょっとイマイチな使い勝手かもしれません。そういう人は家庭用扇風機を3台とか4台とか買ったほうが幸せになれると思います。

風量がパないので、ロフトベッドで寝ているけど夏暑くて辛い、という人がサーキュレーター代わりに使うのにもおすすめです。ワンパンで部屋の温度が均一になります。うちはロフトベッドなので君たちの苦しみがよくわかります、工場扇を買いましょう。

うるさい?

クソうるさいです。会話もままならないくらいで、ふつうのヘッドホンを使っていると音が貫通してきます。イヤホンかノイズキャンセリングヘッドホン必須です。

ただし騒音はちょっと離れればわりとすぐに減衰するので、広めの部屋の片隅で使うのであればさほどストレスにはならないでしょう。

それより気になるのが床に伝わる振動です。このヴォーーーーンといった音は、床を伝って隣の部屋や下の部屋に聞こえてしまうのではないかと気になってしまいます。レオパレス諸君は対策が必要でしょう。といっても下にダンボールか布でも敷けばなんとかなりそうです。

そういうわけで、モーター音も風の音も振動も全部がとんでもなくうるさいので、騒音については諦めが必要です。騒音がどんなもんなのか気になる人はホムセンで実際に稼働させてみて確認しておきましょう。

危険が危ない!

とても重要なポイントなんですが、危険が危ないというのが一番の懸念です。ふつうの30cm扇風機よりかなり危ないです。羽根がでかい上に金属でできているので、羽根自身が持っている質量が結構ヤバいです。さらにその重い羽根が普通の扇風機以上の速度で回っているので、運動エネルギーがパなく、指などに接触したらと考えると恐ろしくて小便を漏らしてしまいます。

うちの工場扇は羽根径45cmなので円周の長さは円周率をかけて、45かける3.1415926535897932384626433832795028841971で1.4メートル、回転数は毎分1500回転くらいなので毎時9万回転、プロペラ先端は1周1.4メートルを1時間で9万周するので、プロペラ先端の速度は時速127kmくらいです(計算あってるよね?)。時速127kmで運動する薄い金属、絶対危ないですね。刃物が回ってるのとそう変わらない危険性でしょう。高速道路を速度超過で走りながら窓から手を出してガードレールを触るようなもんです。指くらいなら軽く切断しそうです。何かあったらと思うとおっそろしいですね。

普通の扇風機は羽根径30cm,強で1100rpmくらいなので、プロペラ先端の速度は時速62kmくらいですし、羽根自体もプラスチックで出来ているので、危険性をさほど意識しないまま使っても大した問題はないわけですが、工場扇は危険が危ないです。

一応、指や物が入らないようにネットをかぶせてはいるんですが、それでも何かあったときのことを考えると、子供やペットがいる家庭に置くのはやめといたほうがいいでしょう。危険性のことを考えると、家に大人しかいない家庭であってもあんまり安易に勧められないというのが正直なところです。おれも使ってて結構怖いです。

大人でも家庭で使うなら保護ネットは必須、できれば羽根がプラスチック製のものを買う(アルミだろうとプラだろうと事故ったらそんなに変わらない気はしますが)、必要以上に高出力なものは買わない、モノが多い部屋に住んでいる人は片付けてから買う、使用中は目を離さない、使用後はコンセントを抜くなど、安全性についていろいろ対策した上で買いましょう。もちろんおれは責任とれないので購入・使用は自己責任でおねがいします。エアコン設置できるなら絶対エアコン設置したほうがいいですし、家庭用扇風機複数台購入でなんとかなるなら絶対そっちのほうがいいです。

はよ買え!

いろいろ使い勝手が悪いところもあるとはいえ、そういった数多のデメリットを補って余りあるほどの圧倒的な風量があるので、部屋暑くて困窮ガチ勢は早くホームセンターに行きましょう。ただし安全対策はしっかりしましょう。

山善から微風が出せるDCモーター工場扇なんてものも出ているので、常識的な風量でも使いたい人はそういうのを購入するといいかもしれません。

部屋が暑いせいで意味不明な買い物をしてしまいましたが次こそはちゃんとエアコンがついてる物件に住むことにします。あとロフトベッドはやめときましょう。地獄だぞ。

終わり。

せろりんでした。

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