【2020年版】トラックボールの選び方

トラックボール

せろりんです。トラックボール選びで失敗したくないと思ってるそこのお前!気持ちはわかります。

トラックボールは選ぶのが難しいです。トラックボールにはいろんな形のものがあります。ダメな製品を避けて良い製品にたどり着くためには、何を基準に選べばいいんでしょうか。

指で選べ!

トラックボールには大体2種類あります。

親指でボールを転がす「親指トラックボール」と

主に人差し指でボールを転がす「人差し指トラックボール」です。

ビアンカ厨とフローラ厨でどっちが偉いとか無いのと同じように、親指トラックボールと人差し指トラックボールにも、どっちが偉いとかありません。おれはビアンカもブローラも好きです。デボラもまあ好きです。なんだかんだメインで使ってるのは上の画像の人差し指トラックボール「HUGE」ですけど、実は親指トラックボールも同じくらい好きです。ただ、親指と人差し指で特性が若干違うので選ぶ時に一応の基準みたいなものはあります。

親指トラックボール

親指トラックボールは主に親指のみを使って操作するトラックボールです。

普段使ってるマウスとボタン配置が完全に同じ、というのがわかりやすい特長です。見ての通り、へんなボールが付いているところ以外は、ボタンの位置も、ホイールの位置も、形状も、普通のマウスと同じだということがおわかりいただけるかと思います。

親指トラックボールは、いつも使ってるマウスに似た形だからとっつきやすいです。

トラックボールを選ぶ上でとっつきやすさは実は重要です。トラックボールは慣れればクソ快適に使えますが、慣れるまではクソ使いにくいです。最初のクソ使いにくい期間で諦めてしまって使うのを辞めてしまう人は結構多いので、とっつきやすいに越したことはありません。

もうひとつの特長は、大雑把で素早い操作に向いているという点です。

今売ってる全ての親指トラックボールはボールが小さいです。人差し指トラックボールには直径50mmを超えるようなデカいボールを搭載したマシンもありますが、全ての親指トラックボールは34mm前後の小さい球を搭載しています。

ボールが小さいということはボールが軽いということです。で、軽いボールは回転させやすいので、軽い力で素早く動かすことができます。したがって、大雑把に素早くカーソルを回す作業に向いています。ネットでなんとなく動画を見るとか、ツイッターでなんとなく文字を書くとか、そういう、たまにボタンを押すだけの作業にはバッチリです。

一方で、繊細な作業については人差し指トラックボールに分があるわけですが、かといって親指トラックボールでは繊細な作業ができないというわけでもありません。おれも普通に親指トラックボールで3D CADとか使うこともありますが、べつに使いにくくてイライラすることは無く、普通に使えます。ただ人差し指トラックボールのほうがなんとなく操作しやすい傾向があるという程度の話です。

また、今売ってる全ての親指トラックボールは、筐体が小さいので持ち運びもしやすいです。ノートパソコンを使ってサテンでレーコーをしばきながらパソコンを使いたい人にはいいんじゃないでしょうか。

人差し指トラックボール

親指トラックボールはどれも形状が似ていますが、人差し指トラックボールにはかなりいろんな形状のものがあります。なので選ぶのが難しいです。

たとえば、こういう左右非対称の機種が売っています。おれが好きなジャンルです。ただし、こういうのは右手でしか使えません。

ちなみに親指トラックボールも基本的には右手でしか使えません。一応、左利き用のモデルもエレコムから1機種だけ出ています。

一方で人差し指トラックボールの中には左右対称の製品もあります。かっこいいですね。

こういうトラックボールの良いところは左手でも使えるという点です。左利きの人でも使えるし、右利きだけど腱鞘炎で右手をやらかしてしまった人が左手で使うこともできます。

こういう左右対称な人差し指トラックボールのことを「手のひら操作トラックボール」と呼んで「人差し指トラックボール」とは別のモノとして紹介しているトラックボールオタクもいますが、おれはこういうのも人差し指トラックボールの一種だとおもってます。こういう機種のボールを本当に手のひらで操作する人っているんでしょうか?おれとおれの周りの人はみんな人差し指で操作します。手のひらで操作してる人は見たことがないです。

人差し指トラックボールの良さはズバリ、繊細な操作がやりやすいというところです。親指トラックボールは親指1本で操作をしないといけないので、どうしても操作が大雑把になりがちです。

一方で人差し指トラックボールは、人差し指以外にも、中指、薬指、時には小指までも使って操作するデバイスです。たくさんの指でボールをゆっくり動かしたほうが繊細な操作がやりやすいというのはなんとなく想像がつきます。

おれは、このサイトを更新する上で画像をいじったり、3Dプリンタを使うために3D CADで立体を設計したり、エクセルでセルの端っこをつまんだり、細かい操作をまあまあ頻繁にします。なので人差し指トラックボールのほうが使いやすいです。

また、ボールがデカい機種を選べるというのも人差し指トラックボールの良いところです。いま普通に売ってる全ての親指トラックボールは34mm前後の小さい球を搭載しています。一方で、この写真のトラックボールのボールは52mmとデカめです。

おれとしてはボールはデカければデカいほど良いと思っています。ボールがデカイとボールが重いので動かすのが若干かったるいですが、一方でゆっくり動かせるので繊細な操作をしやすいです。また、転がした時にとても気持ちが良いです。気持ちよさというのは実は結構大事で、トラックボールの操作感の気持ちよさというのは、マウスを窓から投げ捨ててトラックボールを使うべき理由の一つでもあります。デカい機械を自在に動かしたいというのは人間のロマンです。人間は誰だって大型トレーラーに乗りたいし、戦車に乗りたいし、エヴァンゲリオンに乗りたいのです(エヴァにだけは乗らんといてくださいよ)

もちろん小さい球を積んだ人差し指トラックボールも販売されていて、そういう機種の中にも良い機種はいくつかあります。でもやっぱり、せっかくトラックボールを使うなら球がデカい機種を使いたいものです。

ボタン数とスクロールの有無で選ぼう

普通のマウスを選ぶときにも重要なポイントではありますが、ボタン数というのはとても大事です。

トラックボール業界はなかなか新製品が出ない業界です。最近こそ若干のブームが来ているようで色々な製品が発売されてきてはいますが、まだまだ15年前に発売されたトラックボールが今でも普通に売られている世界です。もちろん、設計が古いから何もかもダメということは無く、むしろ優れた点があるから現在まで生き残っているとも言えます。

とはいえどうしてもごまかせないのがボタン数です。昔のトラックボールはどうしてもボタン数が少なめで、しかもホイールも付いていなかったりします。この写真の機種(ロジクール TM-150)は2008年に発売された製品です。2008年といえば餃子にメタミドホスの年なのでさすがに時代を感じます。

この機種も良い機種ではあるんですが、さすがに古いだけあってボタン数は少なめです。この機種はボタンが4個しか付いていない上に、スクロールホイールもありません。

おれとしては5ボタンはほしいというのが個人的な感想です。

5ボタンあれば、左クリック、中クリック(ホイールクリック)、右クリック、戻る、進むという基本的な5個の操作を割り当てることができます。

おれとしてはスクロールホイールもさすがにほしいです。一応、ホイールが無くてもいろいろと工夫して使えば一通りの操作はできます。たとえば機種によってはホイールが無くてもスクロールできる謎の機能が付いていることもあります。でもやはり物理的なホイールのほうが圧倒的に便利です。

ホイールはチルト(横スクロール)対応の機種だとなお良いです。エクセルで横の方にあるセルを表示したいときなんかに活躍します。

もちろん、おれは2ボタンあれば十分だぜ、という人もいれば、スクロールホイールなんて使わねえよ、という人もいるかと思います。ボタン数の少なさはマウスジェスチャで補うこともできるので、必ずしもボタン数にこだわる必要は無いです。

自分にはボタンがいくつ必要なのかというのをよく考えて選ぶと良いでしょう。いくつ必要なのかすらよくわからないなら5ボタン以上+ホイール付きのものを買えば後悔はしないと思います。

接続方式で選ぼう

トラックボールには有線と無線があります。有線と無線どっちがいいかというのは宗教なので最終的には自分が信じるほうを選んでいただきたいですが、おれは断然無線派です。

有線マウスを選ぶ人の意見に「電池切れが嫌」「遅延する」「瞬断する」というのがあります。でも今売られている無線マウスはどれも数ヶ月は電池が持ちます。おれの環境だと遅延も瞬断も無いです。

無線トラックボールにはほぼ欠点がない一方で、線が無いのはめちゃくちゃデカい利点です。一度無線マウスを使ってみると、あの線からどれだけストレスを受けていたかわかるはずです。線に縛られないのはとても快適です。

「トラックボールは本体を動かして操作するわけじゃないから線あっても別に邪魔じゃないでしょ」と仰る方も多いですが、トラックボールも動かします。膝の上だったり、キーボードの横だったり、キーボードの手前だったり、いろんなフォーメーションで使うので、やはり線は無いほうが圧倒的に良いです。

無線の中でも、特にBluetoothに対応しているものを選ぶと、USBの無線子機を差し替えずにノートPCやタブレットで使えます。用途によってはBluetooth対応製品を選んでもいいでしょう。

メーカーで選ぼう

トラックボールはメーカーで個性が出ます。メーカーから選ぶのもアリです。トラックボールメーカーはいろいろあるんですが、中でも選択肢として上がりやすい3社を紹介します。

Logicool(ロジクール)

マウス業界の巨人・米ロジクールです。さすがに大昔からマウスを世界中で売りまくってる会社なだけあって、全体的にそれなりにクオリティが高いです。

ロジクールは神保証で有名です。たとえば、このM570というトラックボールは3年保証が付いてきます。で、保証なんて皆様そうそう使わないし、保証に期待もしていないでしょう。理由はめんどくさいからです。連絡して、故障品を送って、連絡を待って、保証が使えるならば新しい商品を送ってもらって・・・、という作業は、メシを10秒メシで済ませがちな現代人には呑気すぎます。どっこいロジクールは、連絡をすれば数日で新品を送ってくれます。製品を送り返す必要は無く、「そっちで処分してください」という連絡が来ます。おれが過去に数度利用した場合の話なので、今後もそのような対応が続くかどうかはわかりませんが、おれが使ったときはクソ有能な保証でした。

ロジクールのトラックボールはわりと壊れやすいです。たとえば写真のM570は、おれが使うと1年に1回はぶっ壊れます。その代わりに保証が優秀なので、結果的に3年は使えることが確定しています。質がイマイチな製品を大量に生産して大量に消費するというのはエコでもロハスでもサスティナブルでもありませんが、そこを受け入れられるなら問題ありません。

また、ロジクールのワイヤレストラックボールは、Unifying(ユニファイング)という無線規格に対応しています。Unifyingはロジクールが開発してロジクールだけが使っている規格ですが、こいつが超有能です。最大6台までのキーボードやマウスを、たった一つのレシーバーで接続することが出来ます。USBポートがスッキリして大変よいです。しかもUnifyingは無線品質が良く、ラグや瞬断がほぼありません。電池持ちも神がかっています。このM570はマジで電池が1年くらい持ちます。トラックボールデビューと同時にキーボードやテンキーもロジクールにしてみてもいいかもしれません。

Kensington(ケンジントン)

ケンジントンロックで有名な米ケンジントンです。特長はなんといってもクオリティです。全体的に値段は高いんですが、そのぶんボールの回転がなめらかで、ボタンの押し心地もメチャクチャ良く、見た目もカッコいいです。トラックボール界のAppleみたいなメーカーです。

たとえばこの写真の機種(Slim Blade Trackball)は1万円もする高級機ですが、それだけ品質も最高です。

ケンジントンはときどき血迷って変な機構を採用しがちなメーカーでもあります。たとえばこの機種には物理的なスクロールホイールが付いていません。この手のシンメトリーな人差し指トラックボールは、普通のマウスのようなスクロールホイールをどこかにくっつけたとしてもクソ使いにくくなってしまうので、開発する上では、なんとか工夫をしてどこかに快適なホイールをくっつけてやる必要があります。なんとこの機種は、ボールを水平方向にひねることでスクロールができます。謎ですよね。この製品はスクロールも含めてとても使いやすい良い機種なんですが、Kensington製品の中には変な機構を採用したせいでイマイチになっている製品もあります。

また、全体的にボタン数が少ないのも気になります。たとえば上の機種は4ボタンです。1万円もするトラックボールが4ボタンというのはちょっとガッカリポイントです。5ボタンはほしいところです。

この機種(Orbit Wireless)に至っては2ボタンです。イマドキ2ボタンというのはさすがに強烈です。さすがに2ボタンは・・・って思っちゃいます。ダイソーのマウスでも3ボタンですからね。マウスジェスチャを使って補える人ならいいんですが、普通の人にはちょっとキツさがあります。ちなみにこの機種もボールの周りをなぞることでスクロールができる謎機構を搭載していますが、こっちは正直イマイチ使いにくいです。

ただしトラックボールは構造上ボタンをあんまり増やせません。無理やりボタンをたくさん詰め込むことはできますが、どうしても使いにくくなってしまいます。なので無理にボタンを増やして使いにくくなってしまうよりは、少ないボタンで満足してもらおうという設計思想なのかもしれません。トラックボール界のAppleですね。

ELECOM(エレコム)

日本メーカーのエレコムです。保守的なトラックボール業界にあって、先進的なトラックボールをたくさん出しているのが一番の特長です。

たとえばこの「HUGE」という機種は8ボタン+チルトホイールです。トラックボールにしてはかなり多機能なほうです。

また、値段の安さも魅力的です。この機種は多機能なわりに4000円で買えてしまいます。トラックボールの中ではかなり安い方です。

一方でときどき品質が明らかにダメな製品を平気で発売するのが気になります。たとえばこのDEFT PROという製品は、ホイールが死ぬほどクソです。

ホイールの不具合の一例としては、たとえばホイールが埋まるんですよね。ホイールクリックすると、押した状態のままもとに戻らなくなります。さすがに不良品のレベルですが、どうも不良品ではないようです。「PRO」という名前が付いた製品でこのクオリティというのは正直マジでダメだと思います。

明らかにダメな部分を放置したまま発売してしまう姿勢には疑問があります。安いから許してあげたいところですが、さすがに明らかに不良品レベルの不具合を放置するのはダメですよ。先進的で個性的なモデルを頻繁に出してくれるので、おれはめっちゃ好きなメーカーなんですが、たまに地雷機種を出すのは流石にいただけないです。

ただ、基本的にはとても良い製品を出しています。たとえば先程紹介した「HUGE」は、おれが普段メインで使ってるトラックボールです。HUGEは本当によい機種です。なんとボタンが8個もあって、チルト(横スクロール)可能なホイールまでついている先進設計です。その上、全体的にかなり使いやすく、おれを含め信者が多い機種です。

当たって砕けろ

いろいろ書いてきましたが、今はそんなにひどいトラックボールは売っていないので、デザインとかフィーリングで決めてもいいと思います。当たって砕けろです。

必要があればデカいヨドバシカメラとかに行って試用機を触ってみてもいいと思います。

終わり

せろりんでした。

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