せろりんです。異常なキーボードを買いました!
Lofreeのメカニカルキーボード「1% Dual Mode Transparent Mechanical Keyboard」です。
特徴はなんといっても見た目です。このキーボードはパーツの殆どが透明です。自分でもなんでこんなのを買ったのか謎なんですが、気づいたら実機を購入していたのでレビューします。
購入したぞ!
購入しました。おれが買ったときは29860円でした。メッチャクチャ高いですね。
高級キーボードを何十枚も買っているおれではありますが、ここまで高いキーボードはそうそうありません。狂気に身を委ねないと購入できない価格です。

これが商品画像です。美しいですね。魑魅魍魎が跋扈するAmazonでのショッピングに慣れてる人は、真っ先に「本当にこれが来るのか~~~???」と疑ってしまうでしょう。Amazonの中華製品は画像詐欺が横行しているので疑心暗鬼になってしまうところです。
どうせバリだらけで謎の指紋がつきまくっていて酷い匂いがするテカテカキーボードがパッケージに伝票直張りで中国から直送されてくるんだろうな、と思ってました。見えてる地雷としか思えません。正直自分でもなんでこれを購入したのかわかりません。どうかしていたのかもしれないです。
完全に人柱になる覚悟で購入したところ、この商品画像の通りのスーパー美しい商品が来てしまいました!

じゃん!うおおお、ちゃんとしてますね。メチャ美しいです。
開封するぞ!

中国から発送されて最終的にヤマト運輸で届きました。
ガムテでグルグル巻にされていて、大丈夫かこれって?気持ちはあります。

外装のダンボールを取り除くとこうなります。いいですね~。
中国からの長旅を経験しているからか箱に若干の痛みは感じますが、この手の謎商品のわりにはしっかりしたパッケージです。3万もするキーボードなだけあって、それに見合った梱包をされています。ぶっちゃけ高級品の風格を感じます。

うおお~~意外といい感じでテンションが上がっています。

こういう商品って新品でも誰かの指紋が付いていてテンションが下がったりしがちですが、これは全体的に光沢感があって指紋が目立ちそうなのにピカピカで、クオリティが高いです。バリもまったく無く非常に美しいです。
外観を見ていくぞ!

さすがに何もかも透明というわけではなく、たとえばキーボードの筐体は光沢感のあるステンレスのような金属がベースになっています。ただ、ステンレスの表面を透明な樹脂が覆っているのでデザインには透明感があってめっちゃカッコいいです。

手前には銘板みたいなのが入っています。

微妙に残念なのはキーの印字ですね。ここはデザイン的にもうちょっとうまいことやることができたはずです。フォントが微妙にダサくてイマイチ感を出してしまっています。とはいえ、じゃあどんなフォントなら良かったのか、と聞かれるとおれも答えられません。こういうキーボードは印字をしてはいけないのかもしれないですね。
別売りでもいいので無刻印のキートップを販売してほしいところです。
キーの印字の印刷方法にもいろいろあるわけですが、このキーボードの印刷方式は不明です。キーボードってイマイチな印刷方法を使っているとすぐに字が消えたりしてしまうわけですが、これはどうなんでしょうね。何年か使ってみないとわからないところではありますが、なんとなく長持ちはしなさそうな気がします。

裏面は金属むき出しの鏡面仕上げです。こういう材質って品質管理がイマイチだと指紋や傷が付いてしまいボロが出がちなわけですが、この商品は非常にちゃんとしています。
チルトスタンドもついています。
レビューするぞ!

Kailhのjellyfish switchとかいう聞いたこともないスイッチを採用しています。Jellyfishはクラゲのことなので日本語だとKailhクラゲ軸ということになります。キースイッチの名前に動物の名前入れていいんだ・・・。スイッチまで半透明にしてしまう執念はすごいですね。
さすがに金属接点の部分は透明にできなかったようですが、透明な奥に金属感を感じられて見た目的にはいい感じになっています。
クラゲ軸はCherry MXで言うところの赤軸とほとんど同じ打ち心地で、軽めのリニアな打鍵感です。
引っかかりのないなめらかな打鍵感で良いですね。おれはCherry MXで言えば赤軸が好きなので気に入りました。

キートップはアクリルのような質感です。使い込むうちに経年劣化で透明度が落ちそうな予感がするのが少し不安ではあります。それはそうとかなり肉厚に作られていて剛性感があります。

一応シリンドリカルでステップでスカルプチャになっているっぽいです。スカルプチャはかなり弱く、ほんとうにスカルプチャしているのかはよくわかりません。

キートップは超肉厚に作られています。昔のキーボードのような角が取れた独特のシリンドリカル形状がチャーミングではありますが、おれは普段Realforceのような普通のキートップに慣れているので正直押しにくいです。ただこういうのは慣れなので、慣れたら使いやすいのかもしれません。

キートップはありえないくらい分厚く作られています。透明性を確保するためなのか、見たこと無い形状になっています。キーの底面に透明な板がついていて、そこから軸に固定する部分が突き出ています。
特殊な形状をしているので極めて分厚く背が高いわけですが、このせいで指を置いたときに微妙にぐらつき感をおぼえるのは正直言ってイマイチです。

マウントは鉄板で出来ていて剛性感があります。強打しても筐体がブレたりたわんだりしないので、スイッチの上下運動以外を感じないピュアでクリアなうち心地になっています。
スイッチ一つ一つがピカピカ光るのもこの機種の良いところです。
まあおれはPC周辺機器をピカピカ光らせるのがあんまり好きじゃないので多分使わないとは思うんですが、何事も光らないより光るほうでいいに違いありません。
明るさは0%、40%、70%、100%の4段階で調節可能で、光るパターンはいろいろ変更できます。個人的に気に入ったのは打った場所だけが光るモードです。どこを打ったかなんとなく視覚的にわかるので、実際に普段使うかどうかは別として楽しいです。光るのがこんなに楽しいのはキーボード全体が透明にできているからに違いありません。

このキーボードはふつうのキーボードと比べて明らかに背が高いです。筐体が分厚い上に、キートップも分厚くつくられています。ここは正直言ってかなりイマイチです。
パームレスト無しだとかなりキツい体勢で打鍵しないといけませんし、パームレストがあっても薄い商品だと手首が十分に持ち上がらず、とやはり体勢がきついです。
このキーボードはモバイル用途を意識したキーの少ないキーボードです。そう考えると、パームレスト必須なのは致命的にイマイチです。

キーボード筐体にはTYPE-C端子がついています。こういう機器っていまだにmicro-Bだったりしてムカつくわけですが、Type-Cを搭載してくれているのはめちゃくちゃえらいと思います。ガチでありがたいです。
しかも2000mAhのバッテリーを搭載していてBluetooth接続が可能です。3時間の充電で60日間使えるらしいですよ。モダンな仕様でとっても良いと思います。すばらしいモノづくりだと思います。
高いけどメチャいいキーボードだぞ!
そういうわけで、欠点はあるものの全体的にしっかり作られているキーボードだと感じました。
もし透明じゃなかったら1万5000円くらいが相場だろうとは思いますが、透明なので3万は余裕で出せます。
コスパ最悪ではありますが、かっこよさで言えば宇宙一だと思います。
単に見た目がおもしろおかしいだけのネタキーボードというわけでなく、うっとりするほど美しく精密に作られています。
中国のモノづくりもここまで来たかといったところです。
買ってみるといいんじゃないでしょうか。
個人的にはちゃんとファンクションキーが付いたフルキーボードの日本語配列が好きですし、無刻印モデルがあるといいなとも思います。もっといろんなバリエーションの商品を作って欲しいなあと思っています。
一つだけめちゃくちゃ残念なところがあるとしたら、キープラー(キートップを引き抜く工具)が付属しない点です。せっかくならキープラーも透明にしてほしかったのに!
終わり。
せろりんでした。
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