せろりんです。
高級折りたたみ自転車「RENAULT PLATINUM MACH8」を購入したのでレビューします。
7万で買えて重さなんと8.9kgという異常なチャリです。
対戦よろしくおねがいします。
買ったぞ！
PLATINUM MACH8です。小さいのにスポーティーな見た目でかっこいいですね。
Amazonから67,884円で購入しました。
特長はなんといっても軽さです。7万で買える折りたたみ自転車でありながら、8.9kgという圧倒的な軽さを実現しています。こんな折りたたみ自転車はほかにありません。
たとえば似たような価格のDAHON Speed Falcoは12kgですし、20インチタイヤを履いていながら似たような重さを達成しているDAHON Mu SLXは(その他のスペックが違うとはいえ)20万円もします。
折りたたみチャリが軽いと、速いだけでなく輪行時の持ち運びが超ラクになるので、軽さは非常に大事です。
ちなみに購入した理由は、バスや電車と組み合わせて輪行旅を楽しみたいからです。登山口まで行くバスに乗って登山しないでチャリで下り坂だけ楽しむ行為をしてみたいですねえ～。
それと、普段使ってるクロスバイクはマンションのエレベーターに乗らないので室内保管が難しく、簡単に部屋から出し入れできるチャリがほしいという切実な事情もあって購入しました。
このようにガッチリ梱包されて届きました。
通販でチャリを買うと組み立てやら調整やらが鬼めんどくさいのが普通ですけど、この商品の場合はペダルだけ取り付ければあとは工具を使う作業が無いので楽チンです。
ただし防犯登録や初期点検のためにお店に持ち込むのは忘れないようにしたいです。
メーカーはなんとフランスの自動車メーカー・ルノーです。フレームには光り輝くルノーのエンブレムが！おれもついにフランス車デビューです。
とはいえ、おそらくルノーはブランドロゴを貸しているだけで、実際には設計も製造もしていないでしょう。ロゴ以外はよくわかんない謎の中国メーカーかよくわかんない謎の台湾メーカーが作っているはずです。おれもついに外車デビューです。
こういうのは自転車の世界だとよくある話で、われわれは2万だけ握りしめてドンキホーテにいけばハマーやランボルギーニの折りたたみ自転車を持ち帰ることができます。
ただ、いろいろある自動車ブランド系チャリの中でもルノーの折りたたみ自転車だけは何故か事情が違うようです。ルノーの折りたたみ自転車はどれもそこそこ高級で、性能的にもトガっています。ルノーだけ何故かブランドイメージを大事にしてもらえているのは謎です。
それはそうとおれはこのチャリを買った影響で、車もルノーにしようかな～と思ってルノー・カングーの購入を検討していました。しかしカングーは中古でも鬼高い上に燃費も故障も鬼らしいので今回は自転車だけで勘弁してやりました。
メチャ速いぞ！
さっそく乗ってみました。
一応スペックｗおれは普段MARINのCORTE MADERA 2011という超カッコいいクロスバイクに乗っています。当時4万くらいで買いました。見た目は超カッコいいですが中身は普通のエントリークロスバイクです。重量は12kgくらいでタイヤサイズは700Cです。
で、普段クロスバイクに乗っているおれがPLATINUM MACH8に乗って最初にびっくりしたのは、速さです。
重量が軽い上にタイヤがちっこいので漕ぎ出しがとにかく軽いです。なにこれ！ってくらい急加速します。
ふつう折りたたみ自転車がちゃんとしたクロスバイクに走行性能で勝つなんてことは無いわけですが、漕ぎ出しの軽さに限って言えばPLATINUM MACH8の圧勝です。
漕ぎ出しが軽いので加減速の多い街乗りや短距離の移動には最高です。
ただ、長距離走ったり、高速度で巡航しようとしたりすると流石に小径車らしいしんどさは感じます。特に高速(時速30km以上)で巡航しようとすると、絶え間なくシャカシャカ漕いでいないとすぐに速度が落ちます。長距離の移動や高速移動では、さすがにタイヤのデカいクロスバイクに軍配が上がります。漕ぎ出しが超速いのはガチなんですが、スポーツバイクとしての性能はちょっとしたクロスバイクにも及ばないので、期待はし過ぎないほうがいいです。
ギアは9段です。多少の高速巡航には耐えてくれますし、坂もある程度ならなんとかなります。もうちょっと段数があるといいな～と思うシチュエーションはありますが、フロント1段の折り畳み自転車なので諦めは重要です。
もうちょっとギアがほしい人のために「PLATINUM MACH9」という18段のギアを備えた上位機種が存在するんですが、アレはMACH8より500gくらい重いですし、10万以上しますし、なによりおれはフロント変速が嫌いなのでMACH8を選びました。
さすがに総合的に考えるとクロスバイクには走行性能で劣るんですが、それでもママチャリよりは圧倒的に速いですし、がんばればクロスバイク並の速度も出せるのでスポーティーな走行を楽しめます。700c(普通のタイヤサイズ)の自転車と比較しないのであれば、長距離のサイクリングも楽しくこなせるポテンシャルをもっています。
それはそうとMACH(マッハ)を名乗っていますけどマッハはさすがに出ないと思います。
乗り心地最悪だけど楽しいぞ！
タイヤが小さく長さも幅も短いので取り回しがとにかく良いです。
タイヤが小さいので悪く言えばハンドルがブレまくってフラフラして運転しにくいんですが、裏を返せばハンドリングがとてもクイックで楽しいです。危なっかしさも含めて楽しむタイプの乗り物だと解釈するとなかなか刺激的でおもしろいです(健全な楽しみ方なのかと言われると微妙な気がします。あと地下歩道のスロープは自転車を降りて移動しましょう。)。
漕ぎ出しの軽さも相まって、狭い場所でも針の穴を通すようにスイスイくぐり抜けていける爽快なフィーリングです。この独自のフィーリングは、軽くて小さいPLATINUM MACH8ならではだと思います。ロードやクロスや重い折りたたみ自転車とは別の楽しさがある乗り物だと感じました。
それはそうとPLATINUM MACH8にはスタンドがついていて自立するのも良いです。クロスバイクだとスタンドを付けない主義の人が多い一方で(理由は様々あるんですが一番はカッコつけるためです)、PLATINUM MACH8にはスタンドがついているので、どこにでも駐輪できて便利です。ただカッコつけるためにもともと付いているスタンドを外して運用するのもアリだと思います。
乗り心地は最悪です。小径車なのでホイールが振動を吸収してくれないですし、フレームがアルミなのでしなりが無いですし、スポーツ自転車らしくサドルが普通に硬いので、しょうがないとは思います。
快適なサイクリングなど望むべくもありませんし、お尻も2秒で痛くなります。おまけに折りたたみ自転車なので接合部に微妙なガタツキもあり、乗っていて不安な気持ちもしてきます。
乗り心地は本当に悪いです。ふだん乗り心地が悪いとされるアルミフレームの安物クロスバイクに乗っているおれが言うんだから間違いないです。折りたたみ小径車なのでこのへんはしかたないですね。
長時間乗っているとお尻も肩も腰もガタガタになるので気合と根性をたくわえて乗る必要があるチャリです。気合と根性をたくわえましょう。
とはいえ折りたたみ自転車らしくサドルもハンドルもワンタッチで高さを調節できるので、ずっと同じ姿勢をとるのがつらくなってきたらポジションを変えることで一時的に体の痛みを改善することも可能です。
そういうわけでPLATINUM MACH8は乗り心地最悪だけど車体が小さい上に漕ぎ出しが軽いので狭い場所でも楽に運転できて楽しいですよというお話でした。
軽くて小さくて輪行が楽！
せろりんで～す。今日は八王子から小田原まで70kmのライドを終えてヘトヘトです。
この自転車であれば根性を振り絞れば自走で帰ることもできそうですが、今日のところはこのへんで勘弁しやりましょう。輪行します。
輪行袋はオーストリッチのちび輪バッグです。PLATINUM MACH8だとピッタリ収まるサイズです。
折りたたむのはメチャかんたんです。まずはサドルの高さ調節レバーを使ってサドルを目一杯下げます。
続いてハンドル格納レバーをひねってハンドルをポキっと折ります。
最後に胴体分割レバーを引き起こしてフレームをポキっと折ります。
これで完成です。
ロードバイクだと、両タイヤを外して、ベルトで固定して、エンド金具をつけて・・・・・と死ぬほどめんどくさい作業をしないと輪行袋に収まらないわけですが、折り畳み自転車なら1分あれば折りたたみも元に戻すこともできるので楽です。
折りたたむとチェロくらいの大きさになってくれます。
ロードバイクの場合、輪行していると輪行してる感丸出しな上に目立つので、いたたまれないですし恥ずかしいんですが、20インチの折りたたみチャリなら周りの人はチェロと勘違いしてくれるので、これからコンサートかな？と思ってもらえます。
このくらいのサイズならロングシートの通勤電車に乗ってもあまり邪魔にならないですし、寸法的にはデカいキャリーケースとそれほど変わらないサイズなので周囲に迷惑をかけてる感も無く、気楽に輪行することができます。まあ、運賃払った上でルールを守って輪行してるならどんなサイズのチャリを輪行したところで迷惑もクソもないだろ、正当な権利だろ、いちいちガン飛ばしてくんなよ、とは思いますけどね。
小さい上に重量が8.9kgと超軽いので乗り換えやホームの移動も楽チンです。非力な女性でもなんとかなるんじゃないでしょうか。ふつうの折りたたみ自転車は12kgくらいはあるので、いくらコンパクトになっても輪行はしんどいでしょう。
クロスしか持っていなかった頃は、輪行はめんどくさいから可能なら避けたいな～と思って生きてきたんですが、PLATINUM MACH8なら積極的に輪行していきたいです。
折り畳めて便利なのは輪行するときだけではないです。室内保管する際にも便利です。
ポキっと胴体だけ折ることで、狭いエレベーターにもねじ込むことができますし、狭い玄関にも自転車を格納することができます。折りたたまなくても元々小さいこともあり、収納性はロードやクロスとは段違いです。
この大都会・八王子の狭いマンションで自転車好きをやっていくためには非常にありがたい機能です。
買え！
そういうわけでPLATINUM MACH8のレビューでした。
100kmくらいのロングライドならなんとかこなせて、意外と速くて、輪行も室内保管も余裕で、なによりクイックな(危なっかしい)走行感がたいへん気持ち良いチャリンコです。
1台いかがでしょうか。
輪行袋はこれです
サドルバッグです。
せろりんでした。
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