謎スマホUnihertz Titan SlimをKICKSTARTERで予約したよ

せろりんでーす。

謎スマホ「Titan Slim」のクラウドファンディングをやっているので支援しました。

Unihertz Titan Slimって何?

Titan Slim。画像はhttps://www.unihertz.com/pages/titan-slim-the-new-sleek-slim-qwerty-android-smartphoneより

Titan Slimは、まあ画像の通りではあるんですが、物理キーボード付きのスマートフォンです。過去に発売されたスマホ「Blackberry KEY2」の形状をパクった製品ですね。

むかしは主流だったキーボード付きスマホですけど、最近はめっきりレアキャラになってしまいました。

実はせろりんは物理キーボード付きスマホのライトファンであり、同時にTitan Slimを製造しているメーカー「Unihertz」のライトファンでもあります。そういうわけで今回のクラファンには脊髄反射で飛びつきました。

Titan Slimの何がいいの?

Titan Slimの魅力は物理キーボードと縦型ディスプレイが付いた現代的なAndroid端末でありながらお値段が安いことに尽きます。

↑Unihertz Titan pocket。画像:https://www.unihertz.com/products/titan-pocketより

Unihertzの物理キーボード端末といえば、この機種「Unihertz Titan pocket」が有名です。昔はこういう形のスマホってよくありましたよね。ところがこの機種は、正方形に近い伝統的なディスプレイを搭載してしまっているがために、いまどきのスマホとしては実用性が欠如してしまっています。

正方形だと困るのは、たとえば動画再生です。いまどきの動画は横長か縦長に作られているのが普通なので、正方形ディスプレイで動画を再生すると上下にメチャクチャデカい黒帯が発生してしまい、まともなサイズ感では再生できません。

アプリの互換性にも問題があります。大抵のアプリは縦長画面で動作するように作られているので、一部のアプリはそもそも動かなかったり、動いたとしても上下にメチャクチャデカい黒帯が発生したりします。

そういうわけでTitan Poketは非常にチャレンジングな使命を持った端末ではあったものの、メイン端末として使うにはかなり厳しいスマホでした。

一方で今回の「Titan Slim」は、なんと画面が縦長!なんて素晴らしいんでしょう。

で、こういう物理キーボード端末は、部品点数が多い上に欲しがる人が少ないので、どうしても値段が上がりがちです。物理キーボードスマホ愛好家のみなさんにおかれましては「物理キーボードスマホ新発売!お値段10万!」みたいなニュースを見るたびにテンサゲを決め込んでいることと存じます。

一方でTitan Slimは、Kickstarterで1800香港ドルの出資をすれば手に入れることができます。日本円だとちょうど3万くらいです。安いですね。

スペックはかなり微妙!大丈夫か?

ざっくりスペックを紹介すると、液晶は4.2インチの768×1280、SoCはHelio P70、メモリーは6GB、OSはAndroid11です

正直かなり微妙なスペックです。

一番心配なのはSoCです。HelioP70はAnTuTuベンチマーク20万点くらいのSoCです。

いまのAndroid最強SoCであるSnapdragon 8 Gen 1が100万点くらい、3万のスマホ「OPPO Reno5 A」に搭載されているSnapdragon 765Gが40万点くらいであることを考えると、Helio P70の点数はかなり微妙です。

20万点と言えば、個人的な肌感覚としては、ネットやLINEくらいは使えるし、動画再生もできるけど、ちょっと重い処理をしようとするとすぐダメになる印象です。

買ったばかりのときは我慢すればそれなりに使えるかもしれませんが、スマホは徐々に重くなっていくものなので、1年後、2年後のことを考えるとHelioP70はかなり微妙と言うほかありません。

3万という安さを考えても、ちょっとここは擁護できないポイントです。もうちょっといいSoCを搭載してほしかったのが正直なところです。Unihertzってメーカーは毎回クソ雑魚SoCを搭載して値段を思いっきり下げた端末を出してきますけど、もうちょっと高くていいからもうちょっと長く快適に使える端末を出してほしいです。

768*1280のディスプレイ解像度も正直微妙です。フルHDじゃないんだ・・・。

寸法は、タテ146.4mm、ヨコ67.4mm、厚み12.35mmです。キッツいのは分厚さです。12.35mmってどうなってるんでしょう?バッテリー容量も値段も違うとはいえ、パクり元のBlackberry KEY2は8.5mmです。どう作ったら12.35mmになるんでしょうか?

204gの重量も気になります。いまどきのスマホとしては204gって特別重いわけでもないとは思いますが、サイズが小さめであることを考えるとズッシリ感はかなりヤバそうです。

そういうわけでカタログスペックにはかなり不安が残りますが、電話受け・LINE・テザリング専用のサブ機としての活躍は望めるかなと思っています。

Unihertzってどんなメーカー?

ところでUnihertzは尖った仕様のスマホばかり製造・販売しているイカれたメーカーです。どんなメーカーなのか見ていきましょう。

Unihertzといえば世界最小を謳う「Unihertz Atom」でしょう。

↑Unihertz Atom。画像はhttps://www.unihertz.com/ja-jp/collections/smartphones/products/atomより

2.45インチの超小型ディスプレイを搭載しつつ防水防塵耐衝撃に対応した変態仕様です。イロモノでありながら3万くらいで買える値ごろ感も素晴らしいです。

Atomのような小型スマホで知られる一方で、Unihertzは物理キーボード搭載スマホでも有名です。

これは「Unihertz Titan」です。今回クラファンに参戦したのは「Unihertz Titan Slim」なわけですが、Slimではない無印なTitanがこれです。なかなか気持ち悪い見た目ですね。

無印Titanは、4.6インチの(ほぼ)正方形のディスプレイ+物理キーボード+防水防塵耐衝撃の謎仕様3連発をキメた変態スマホです。

おれもクラウドファンディングで出資して1台手に入れて数ヶ月使っていた経験があります。

重さが303gもあって流石に重すぎる上に、デカすぎ厚すぎでメチャクチャ使いにくかったのですぐに売り払ってしまいましたが、往々にして革命家は他人には理解されないものです。

↑Unihertz TickTock。画像はhttps://www.unihertz.com/ja-jp/collections/smartphones/products/ticktockより

Unihertzの現行最新スマホは「Unihertz Ticktock」です。メチャクチャデカいボディーの裏面には腕時計を模した円形のサブディスプレイが付いています。

時計ならメインディスプレイで見れば良くね?と思うのでおれには良さがよくわからないのですが、まあこういうのは理屈じゃないのかもしれないです。

そういうわけで、①謎仕様のスマホを②防水防塵耐衝撃にして③お手頃な安い値段で④クラウドファンディングで出資を募った上で、販売する謎のビジネスモデルを構築しているのがUnihertzです。

今回のTitan Slimは②の防水防塵耐衝撃が抜けていますけど、それ以外はいつも通りです。

Unihertzは弱小メーカーなので製品のイマイチなところを挙げればキリは無く、今回のTitan Slimも決して皆様に手放しでおすすめできるスマホではないと思いますが、謎スマホを作り続けるUnihertzの心意気に感じるものがあればぜひ1台買ってみるといいんじゃないでしょうか。

買え!

何かと不安の残るTitan Slimではありますが、いまどき物理キーボード端末が3万で買える機会はなかなか無いでしょう。興味のある人は出資してみるといいんじゃないでしょうか。

もう半年くらい待てば普通にAmazonなどで買えるようになると思うので、クラファンが嫌な人はAmazonで買ってもいいでしょう。いかがですか。

終わり。

せろりんでした。

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